2009年01月08日

伝説の飛騨牛のクローンに近大研究者らが成功

死後13年間冷凍保存した国産の高級黒毛和牛「飛騨牛」の元祖とされる雄の種牛・安福号(やすふくごう)の臓器を、近畿大学生物理工学部の研究者らがクローン技術を使って培養し、4頭のクローン牛誕生に成功しました。冷凍保存した臓器から家畜の再生に成功したのは、世界でも初めての事です。これは、近畿大学生物理工学部と、岐阜県畜産研究所が共同で研究していたものです。安福号は、飛騨牛を著名なブランドにした代表的な牛で、今の黒毛和牛の3割がこの牛の子孫とみられています。安福号は13年前に老衰で死に、研究員が臓器をアルミホイルに包んで、最高マイナス80度で保存していました。近畿大学生物理工学部の佐伯和弘(さえき・かずひろ)教授らのグループと研究所がこの臓器を取り出し、2007年1月から研究を初め、11月にクローン牛を初めて誕生させました。その後、3頭が誕生しましたが生後すぐ1頭が死に、この7日にさらに感染症で1頭が死んだため現在2頭だけになりましたが、元気に生存しています。今回は保存剤を使わず、マイナス80度で保存した精巣から生きた細胞が見つかったことや、高度なクローン技術で復活に成功したもので、世界でも他に例はありません。近畿大学生物理工学部と岐阜県畜産研究所では、今後、実験の成果を畜産技術の向上に役立てたいとしています。
posted by hodo at 16:08| 報道部